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ULAS J1120+0641 : ウィキペディア日本語版 | ULAS J1120+0641
ULAS J1120+0641は、2011年6月29日に発見が公表されたクエーサーである〔。発見時点で、 288.5億光年と既知の最も遠いクエーサーであり、赤方偏移が7に達する最初のクエーサーである〔 〕。AP通信を含むいくつかのニュースで、このクエーサーは、これまで観測された宇宙で最も明るい天体だと報じられたが、これは誤報であり、これより少なくとも100倍明るいクエーサーも知られている。 ==発見== ULAS J1120+0641は、ハワイのマウナ・ケア山にあるイギリス赤外線望遠鏡を用いたUKIRT赤外線ディープ・スカイ・サーベイ(UKIDSS)によって発見された〔 〕。天体の名前は、発見されたUKIDSS Large Area Survey (ULAS)と天球座標系における天体の位置(赤経:11h20m、赤緯:+06°41′)に由来する。この方角は、しし座の中で、しし座σ星に近い。このクエーサーは、可視光よりも波長が長くエネルギーが小さい赤外線でのサーベイ中に発見された。これは、ULAS J1120+0641から光が放出された際には、波長が短くエネルギーが大きい紫外線の波長であったが、宇宙の膨張のために、光が宇宙を進んで地球に届くまでの間に、赤方に偏移するためである〔。 UKIDSSの科学者のチームは、赤方偏移が6.5以上のクエーサーを何年も探索していたが、ULAS J1120+0641は赤方偏移が7.0を超える期待以上のものであった。 UKIDSSは、近赤外線の測光学的サーベイであるため、当初の発見は、zphot>6.5の赤方偏移だけであった〔。発見の公表の前、チームはジェミニ天文台と超大型望遠鏡VLTの分光計を用い、7.085±0.003という赤方偏移の値を得た〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ULAS J1120+0641」の詳細全文を読む
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